バタフライバルブは短円筒形の弁箱(本体)の中で、円盤状の弁体(ディスク)が回転することにより流体を制御するバルブです。
バタフライバルブはセンターディスク形(C500形)と二重偏心形(KM200形、C200R形)の2機種に大別されます。
センターディスク形
ステムの中心線がディスクの中心を通り、ディスクの外周にあるシール面が同一面上にある形状です。
一般には本体の内側にゴムまたは樹脂等の弾性体のライナーを入れステムとディスクで強制的にシールします。
当社ではそのシンプルな構造を生かして耐食性に優れたPFAライニング製バタフライ弁をご用意しています。
二重偏心形
ディスクにおけるステムの中心線が、シートリングの中心線上に無いばかりでなく、配管の中心線からも外れている構造。
バルブの開閉時、偏心によるカム作用によりディスクが僅かな回転角度でシートリングから離脱する為、シール面の摩耗を抑えることができます。二重偏心形はセンターディスク形より弁座シール性に優れており、ゴムおよび樹脂シートの他にメタルシートの選択も可能です。
ステンレス製ハイパフォーマンスバタフライ弁、鋳鉄製バタフライ弁は本構造を採用しています。
90度回転で全開・全閉が容易にできるため、操作性や開度の視認性に優れています。
他のバルブと比べ面間が短く、軽量・コンパクトであるため、十分な取付スペースを確保できます。
小口径から大口径まで製作可能です。
流量調整の特性に優れたバルブです。流量特性はイコールパーセンテイジに近くレンジアビリティは20~30:1のため、調節弁としての使用にも適しています。
駆動部と接続部品を追加することでバルブの自動化が容易にできます。
レバー操作式、ギヤ操作式、空気操作式、電動操作式が適用可能です。
機種により強化PTFEシート、ゴムシート、メタルシート等のラインナップをご用意していますので幅広い流体条件に対応できます。また、PFAライニングのほか、医薬プラント用のバタフライバルブも取り扱っています。
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